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身近で非日常な自然島猿島【猿島全域】

東京湾に浮かぶ唯一の自然島と言われる猿島は、横須賀の市街地からも比較的簡単にアクセス出来、大都会に面した東京湾というイメージからは一風変わった風景を楽しめるとあって、最近注目を集め始めています。元は帝都防衛の為の極めて重要な要塞地として密かに開発が進められてきた経緯もあり、島の海岸線から一歩内陸に足を踏み入れると、入り組んだ切通しの通路や壕、トンネルがスリル満点の雰囲気を醸し出すのです。
猿島へのアクセスは横須賀市街に面した海岸線、ちょうど三笠公園の隣から連絡船が出ています。午前9時頃から夕方5時頃に至るまでほぼ1時間に1本のペースでここと島を往復しており、細かなスケジュールも立て易くなっています。ただし最終便は比較的早く、乗り遅れると一晩中島内で過ごすか、大金を払ってチャーター便を呼ぶかの二択になってしまうので注意が必要です。
自分が猿島を訪れたのは桜も散った4月の中旬頃、比較的穏やかな日という事もあり、連絡船の船内からは遠く浦賀水道や京浜工業地帯の工場群も見渡せ、絶好のレジャー日和でした。島には立派な浮き桟橋のゲートがあり、いかにもレジャースポットといった雰囲気を演出しています。桟橋を渡り切るといよいよ入島、桟橋の位置する島西岸には天然の砂浜が広がっています。ここでは夏季に海開きが行われ海水浴も楽しめる他、年間を通してバーベキューも楽しめるという事でした。浜の背後には整備されたテラスや売店、ギャラリー等の建物があり、レジャーに必要な用具はここでも十分揃えられます。当日もこの近辺でバーベキューを楽しむ人達を数グループ見掛ける事が出来ました。
自分は釣り目的で訪れたのですが、この島周囲の海流は複雑な上、隠れ根も豊富にあって海底は変化に富み、近隣エリア有数の釣りスポットともなっています。シーバス(スズキ)やクロダイといった大物も釣れるとあって、シーズン中は平日でもかなりの釣り人がこの島を訪れるそうです。
ですが猿島の醍醐味は何と言ってもその内陸の複雑な構造であり、周囲の自然環境と相まって面白い景観を作り出しています。前述の売店を横目に見ながら島内を東に向かう道に入ると、どんどん島の内部へと入っていきます。島内は前述の通り元は要塞施設であり、その構造がそのまま残されているのです。切通しの崖の先は当時のレンガ積みがそのまま保存された見事な壕が幾つもあり、砲台に続く弾薬庫や兵員の詰め所跡等、様々な施設跡を目にする事が出来ます。こうした古い施設の上から天然の樹木や蔓が所々に枝垂れ落ち、あたかも映画の舞台さながらの景観を作り出しているのです。これらの中でも有名なのは東の海岸線に向かう道中にある暗いトンネルで、これらを通過するだけでも大いに冒険心が掻き立てられます。
これらの施設やトンネルを通過した後は急坂を下って東の海岸線に下りる事が出来ます。そこからは一層東京湾の中心部が近く見え、行き交う大型船や艦船を身近に眺められると共に、絶好の釣りポイントあるいは磯遊びの場として楽しむ事が出来ます。自分が訪れた時はまだ下草や蔓が少ない時期でしたが、夏を中心として下草や蔓が増えてくると通り難い場所も出てくるので注意が必要でしょう。